プロトーナメントでは賞金のほかに、協賛スポンサーからの副賞が贈られることが慣例となっているが、国内トーナメントで一番多い副賞は、2015年も車だった。
015年国内女子ツアーで最も多く贈呈されたのはメルセデス・ベンツで9台、続いてトヨタとホンダが4台で並んだ。最も高額な車を提供したのは、アース・モンダミンカップの副賞、ポルシェ・ニューカイエンSEハイブリッドでその価格はなんと1,167万円。優勝したイ・ボミは賞金と合わせて約3,700万円を獲得したことになる。
男子ツアーでも、やはりメルセデス・ベンツがトヨタと並び4台でトップ、続いて2台のフォルクス・ワーゲンとなっている。 メルセデス・ベンツのオフィシャルサポートトーナメントは、女子7試合(内レジェンドツアー1試合)男子1試合の計8試合となっているので、6台に関しては主催者や協賛社からの提供ということなのだろう。
また、毎年そのユニークな副賞で話題となるのは、CAT Ladiesやシニアのコマツオープンで贈られるショベルカーだが、獲得した選手の多くは寄付することが多いようだ。
2012年のダンロップフェニックスを優勝したルーク・ドナルドが、副賞の最高級宮崎牛約80キロを検疫などの煩わしい手続きをして自宅に持ち帰り、そのあまりの美味しさに、翌年も参戦した際「牛肉を死守する」とツイートし実際に優勝を手にした話は有名だ。
かつては牛1頭を副賞として贈呈し、本物の牛と一緒に優勝記念撮影をしていたトーナメントがあった記憶があるが、車だけではなく、メディアや会場での露出方法もうまく工夫し、地元や企業をもっと楽しくアピールできる副賞を考えてもいいのではないだろうか。